国際農林水産業研究センターの研究開発の取組 －飢餓からの解放、食料安全保障と地球温暖化対策研究の推進を目指して－

摘要

独立行政法入国際農林水産業研究センター（JIRCAS）は，平成5年に農林水産省熱帯農業研究センターを改組して（海外林業研究，海外水産研究を加えて）設置された農林永産省国際農林水産業研究センターを母体に，2001年4月に独立行政法人として設立された。JIRCASの目的と業務は，独立行政法入国際農林水産業研究センター法（以下「個別法」という：平成11年12月22日法律第197号，最終改正　平成18年3月31日法律第26号）で定められたとおり，熱帯又は亜熱帯に属する地域その他開発途上地域における農林水産業の研究を包括的に行う我が国唯一の機関として「国際的な食料、環境問題の解決に向けた農林水産技術の研究開発」，「国際的な食料、農林水産業及び農山漁村に関する動向把握のための情報の収集、分析及び提供」を行うため，国際共同研究を1971年に設立された国際農業研究協議グループ（CGIAR）のもとにある国際農業研究機関等のとの連携、協力の下で推進し，開発途上国の農林水産技術の向上に貢献している。