生産品目の選定と海外植物導入のポイント

摘要

経済不況を反映して、花や線の消費は急成長を望めない雰囲気で、「園芸の時代」ほ掛け声ばかりではないかとの声も開かれる。 確かに公共緑化のための花や緑の消費は減少している。 日本の社会は、経費節減を余儀なくされる状況になると、真っ先に矛先を向けるのは決まって花や縁だからである。 しかし、個人消費は質的にそう急激に失速したわけではない。 少なくとも意欲は衰えていない。 もしも、質実ともに下降線をたどっているとすれば、それは花や線を供給する側の責任であろう。 なるほど、栽培技術は飛躍的に向上し、生産物の質はこれ以上望むべくもないほどにな一つた。 しかし、それは販売店に並ぶまでのことであって、消費者の手元に渡る状況は甚だ心もとない。 消費者に適した品目が、適期に、適切な荷姿で濃供されているだろうか？選ぶのは消費者だ…と考えて販売しているように見える。 この種類、品種を育ててみてください、必ず満足していただけますよ…といった自信と親切さが薄れていないだろうか。 いつまでもバーゲンセールや新商品の看板だけでは客を魅了できない。