マイタケの生産技術

摘要

マイタケの空調施設による菌床栽培は1980年代から本格化し、年間約4万3000 t（平成16年次林野庁統計）が生産されており、ここ数年は減産傾向にある。 そのほとんどは大手企業によるものであり、主に生鮮の状態で利用されているが、乾燥品、加工品も出回っている。 栽培方法は当初、袋栽培（主に2～3kg詰め）が普及したが、近年はビン栽培による省力化も進んでいる。 培地基材のおがこは、針葉樹単体では難しい。 種菌の接種から収穫までの栽培日数は50～70日程度で、一般に栽培されているキノコのなかでは、比較的短い。 元来、東北地方を中心とした東日本で人気のあるキノコであったが、最近では西日本の需要も拡大しっつある。 分類学的にはサルノコシカケ科に属し、肝障害抑制作用物質などの機能性成分にも注目されつつある。