農産物生産現場の環境保全農産物トレーサビリティ導入のなかで

摘要

農産物のトレーサビリティが注目されるなかで、改めて産地の栽培環境が注目されるようになってきた。 個々の栽培農家における栽培方法など農産物のトレーサビリティシステム構築と、それらへの信頼性ならびに過去の農産物の有害物質汚染問題を検証するなかで、果たしてそれだけで消費者の信頼を確保できるのかという疑問が改めて指摘されるようになってきた。 特にこの間題は、自社で販売する農産物の安全性について、産地との接触をはじめ、栽培過程の状況把握などをこれまで有ってきた流通企業の担当者が基本的に抱いている問題である。