シクラメンをより効率的に栽培するための栽培技術

摘要

シクラメンの栽培期間は長い。 比較的短期間で栽培可能のミニ系統でも、播種から出荷までは9～10カ月、大型のシクラメンの場合は1年を超す期間がかかる。 元来、地中海沿岸の乾燥した地域を原産地とするシクラメンは、特に高温多湿の日本の夏は管理が難しい。 日本では古くから地域に根付いた栽培方法と、地域に合った系統選抜が行われてきている。 しかし現在、栽培期間中のロスの低減、出荷揃い、また短期間でより経済的に栽培する手法が模索されるようになり、プラグ宙の導入も盛んになってきている。特にミニ系統はより早生で、生産性の高い一代交配品種の起用が主流になっている。 栽培中には様々なストレスがあり、よりロスの少ない効率的な栽培方法が模索されている。今回播種から出荷期まで紹介したい。