世界はあなたの新品種を待っている

摘要

「このペチュニアは遺伝子組み換えで作られたのではないかという議論があったよ」1991年にヨーロッパに初めて登場した日本で開発された栄養系のペチュニアについて、こんな後口談をドイツの友人がしてくれた。 それくらい斬新だったということだ。園芸種と原種の雑種一代のこの品種は、あっという間にゼラニウムしかなかったヨーロッパの窓辺の風景を変えてしまった。種子系でもっとも成功したアイテムであるペチュニアで栄養系の品種が登場し、巾場を席巻することは当時おそらくだれも予想していなかっただろう。