グローバル時代に向けた地区計画論の展開方向計画技術的アプローチから行動科学的アプローチへ

摘要

はじめに - 1990年代に入って経済のグローバル化が急速に進み，市場競争が一層激しくなる巾で，経済の低迷，地方財政の悪化，少子高齢化などが進みつつあるが、農山村地域も例外なくこのような波に包み込まれている。 輸入農産物の増加は，国内需要の伸び悩みと相まって国内農業生産の停滞を招いている。 そして農山村地域では「農業の担い手」の高齢化.減少が進むと同時に，彼らが果たしてきた「地域の担い手」としての機能も弱体化した。 このため，農村社会の活力も低卜し，農地.里山.水利施設，さらには伝続文化などの地域資源の保全が深刻な問題となりつつある。