中山間地域におけるデジタル、ディバイドの実態と改善可能性:地域住民の年齢、属性と意識や特性に着目して

摘要

高齡化、過疎化やグローバル化の進行，TPPの議論等 により，農村地域は激変にさらされている。国家'地方 財政の逼迫により財政支援も多くは望めない状況下で， 地域住民が関係者と共に，主体的に地域の課題に取り組 む必要がある。現実化しつつある高度情報化社会においては，富の源泉は従来の技術的付加価値よりも知識的付 加価値にあると言われ，これは企業や個人の利益のみ ならず，地域社会にも当てはまると考えられる。地域住 民が主体的に課題を認識し，様々な関係者と協同で対策 を考案するための基盤として，地域内外で知識と情報の対流を起こすしくみが強く求められる。