繁殖牝馬における飼養管理が血液性状及び繁殖成績に及ぼす影響

摘要

国内の軽種馬生産牧場の多くは中小規模でかつマーケットブリーダーが主たる形態であるため、繋養する繁殖牝馬の不受胎は牧場経済に大きな影響を及ぼす。 したがって、繁殖牝馬の「1年1産」を目指すための効率的な繁殖管理が求められている。多くの動物種の栄養状態はその繁殖機能に大きな影響を及ぼすことが知られている。 特に流産や不受胎、胎子の発育不良などが、不適切な飼養管理を原因とすることも少なくないと考えられる。 しかしながら、ウマの栄養と繁殖の関連性についての報告は数少なく、十分な検討が行われていない。 そこで本研究では、飼養管理の違いが、血液性状および繁殖成績に及ぼす影響について検討した。