饲养环境と管理のチェツクへの乳牛行动の利用

摘要

乳牛の行動を観察することは，我々が乳牛と言葉を通じたコミュニケーションができないことから，乳牛をとりまく環境を評価するためにきわめて重要な方法である。乳牛の行動は，それが社会的な意味を持ち，群として行動する場合であっても，観察対象となるのは個体としての乳牛であるから，行動情報は1頭ごとの情報となる。個体ごとの行動情報に基づく飼養管理環境の評価であっても，牛群として評価する考え方は，頭数規模にかかわらず重要である。 フリーストール牛舎に収容されている乳牛の休息場所は，牛床（ストール）である。 ストール構造はこれまで多くの変遷をたどり，現在でもカウコンフォートとの関連から精力的に研究されている。 乳牛の休息場所としては，フリーストール牛舎に限らずどんな飼養形態であっても，起立、横臥動作がしやすいこと，②横臥時の快適性が高いことの両要素が必要となる。 また，人間の作業性や乳牛の衛生的環境確保の観点でいえば，ストール上に糞を排泄しないことが必要となる。