乾シィタケ=115号=地域に合わせた上手な使い方

摘要

115号は、1981年10月に品種登録され、全国の多くの生産者に使用されている品種である。品種の特生は低中温性で秋は最低気温8 deg C以下、春は10 deg C 以上の晚秋から春にかけて発生する。きのこは丸山型、極厚肉でどんこやこ、つこなどの厚肉専用品種、別名「山ァヮビ」と言われている。うま味成分のグァニル酸、免疫活性を高め細胞のがん化を防ぐタグルカン(レンチナン)が他の品種に比べ含有量が多く、食ベて美味しく、健泰に良い品種である。栽培上の特徴は、コマ菌では植菌後2年目より最多発生、ォガ菌、形成菌の使用では植菌年より発生する。ほだ化が早く、クヌギ、コナラ、ァベマキなどの小径木から大径木まで幅広く使用できる。分散発生型で寒さにも強く、ほだ木寿命も長い。しかし、気温が高く、湿度の高い状況では柄長となりやすく、厚肉のため雨子は乾燥に時間がかかり、ヒダの色が赤くなりやすい。また、ほだ木の水持ちが悪く、発生に多くの水分が必要になるなどの問題点もある。