ワクモへの挑戦③: ワクモの生命力の脅威

摘要

「ワクモは吸血しないでも九か月間生存」の報告を自分の目で確かめるため、実験室内でパスッIルピぺット内に収容した成ダニ一 ニニ〇匹、第一若ダニ六七五匹の生存を毎週確認し、約六か月後の途中報告を集録版に記載したが、その後もワクモは生存した。最後の成ダニは試験開始後三六週で死亡した。約八.五か月間の生存となる(写真ー)。第一若ダ二の無吸血による生存期間の報告は今までなかつたが、今回の試験で第一若ダ二は成ダ二より生命力に優れていることがわかった。試験開始後一一八週(約六.五か月間)までは、成ダニの生存率が一一％であったのに対して、第一若ダニの生存率は九五.五％と高い値を示した。その後、急激に生存率は低下したが、この原因はピペット内に力ビが増殖した影響だと考える。それにも負けず、生存した第一若ダニも、四三週後(約一〇か月間)(写真2)にはすべて死亡した(図ー)。