高糖度系品種「ゆら早生」の早期改植による安定経営と地域柑橘農家の活性化をめざす～和歌山県日高川町の鳥居宏行さんの取り組み～

摘要

和歌山県日高川町（旧川辺町）　 で、カンキッ栽培に取り組んでいる鳥居宏行さん（写真①）の経営には、次のような特徴がある。佃高糖度系極早生「ゆら早生」の導入と計画的な改植を行っており、栽培技術は地域でもトップクラスである。 ㈱経営内容では、温州ミカンと中晩柑類の複合経営を行い、安定した収量を得ている。また、温州ミカンのマルチ栽培による、着色促進と高品質果実の生産拡大に努めている。 ㈱園内道の設置や、カンキッ類の低樹高化による品質の向上と省力化を因っている。 ㈱紀州中央農協（旧紀伊かわべ農協）の柑橘部会長やJA理事を務め、地域のカンキッ栽培の振興と、光センサー選果機やウメ選果場の建設に大きく貢献した。