果樹産地で進める地産地消: 観光資源を生かした地産地消 - 岐阜県飛騨地域のリンゴ.モモの生産販売戦略

摘要

飛騨地域の果樹 - 飛騨地域は岐阜県の北部に位置し、高冷地の気候を生かしたトマト、ほうれんそう、果樹、花き等の園芸が盛んに行われています。 高山市の平均気温は一〇.六℃、年間降水量は一七三三mm、積雪は二mに達する地域もあり、冬季は雪に閉ざされることになります。 果樹産地は、高山市から飛騨市にかけての療高五〇〇～八〇〇mの傾斜地に広がっています。リンゴ生産は大正初耕に始まり、その後昭和ニ三年頃よ味、リンゴ、モモ、ナシの相栽が進み、現在の栽培面積は、リンゴが九二ha、鴇モが七五haとなっています。 ．果樹農家のほとんどがリンゴとモモの複合経営をしており、生産者戸数は一五〇戸余りとなっています。個人生産者が主体ですが、法人化による経営も行われています。