減農薬栽培におけるトマト葉かび病耐病性品種の防除効果

摘要

環境保全型農業の推進が求められる中，化学農薬の代替として天敵農薬や微生物農薬への切り替えが検討されている。 夏秋作型トマトで有機栽培とした場合に問題となる病害は薫かび病であり，化学農薬を削減する栽培では同様に，その対策が重要となる。 本報告は，極力農薬散布を行わない条件下で，市販のトマト薫かび病耐病性品種を利用することで，薫かび病の発生を抑制できるかについて検討を行った。