世界あちこちの羊肉料理　ⅩⅩⅩⅡ －復活祭の羊料理－

摘要

キリスト教に限らず，犠牲動物としての羊を調理して，皆で分け合って食す習慣については，以前，本誌に掲載していますが，キリスト教のもっとも大きな行事といえる復活祭には，必ずといって良いほど羊料理という「ごちそう」を食すということに大体決まっていて，しかも，たくさんの料理を長時間に渡って楽しむそうです。　確かに，復活祭までの何日闇か，敬慶なクリスチャンであればあるほど（日中には）断食をしたり，肉食を控えたりしているのですから，復活祭がいかにも「肉解禁！」のような日として受け止められているのかも知れません。そこに羊が登場してくるのも，人間と羊との長い長い付き合いの歴史を考えれば，自然な流れなのでしょうか？　それとも犠牲動物の所以なのでしょうか？