咀嚼·粉砕した食品の画像解析による新しい咀嚼能力評価システム分析方法について

摘要

本研究の目的は，咀嚼された金片の粉砕状態を画像解析することにより咀嚼能力を評価できる，簡便化された稀い分け法を構築することである．被験者は顎口腔系に異常を認めない正常有歯顎者2名とした．実験試料として約ちgのピーナノツを選択した．試料を20回咀嚼させた後，節（10mesh）iに吐出させた"10mesh上に残留している，咀嚼されたピーナソツの予測重量を，本実験における画像解析システムを用いて算出するとともに，Manlyらの方法に従って10mesh上に残留しているピーナソツを乾燥機およびデシケ一夕にて乾燥した後，これらの試料の重量を実測した．本システムにより得られた残留試料の予測．重量は，実測重量と高い相関関係を示した（r＝0.986，pく0.005）．以上より，画像解析を応用した，本研究における簡便化された節分法は咀嚼能力評価法として有用である可能性が示唆された．