生長期の定期消毒と病害虫対策

摘要

病害虫防除の基本は、病気の原因となる病原菌や害虫を寄せ付けない環境作りにあります。病気が発症したり害虫が発生すれば薬剤で対処する以外に方法はありませんが、発生嫫ゃ発生原因を特定しなければ同じことの繰り返しになる可能性が高いのです。逆に、培養環境が整って、樹が健康な状態であれば病虫害被害に遭つたとしても比較的軽い症状で済むことも多いのです。また、病害虫の被害に遭うということは、樹を培養している環境が「病害虫の活動に適していた」といっことでもあります。風通しが悪く日もほとんど当たらないジメッとした場所は、病害虫が最も好む環境。そうした環境にあって病原菌や害虫は身を潜め、新芽や蕾といった病害虫が好むものが現れると一斉に活動を始めて被害が拡大することになります。特に盆栽は草花と違つて幹枝が枯れずに越冬することになりますから、菌や虫(卵)がそのまま樹皮に潜つて越冬するケスが多いので、まずは病害虫が発生しゃすい環境の改善から対策を始めましょう。