適期作業と培養管理

摘要

6-7月は梅雨から本格的な夏へと気候が大きく変わり、愛好家にとってもっとも水管理に注意が必要な季節です。長雨が続く梅雨期は、一般に過湿のィメジがありますが、実際は水切、させるケ—スが多々あります。少しばかりの雨では、表土は湿っても、鉢内に水が浸透するまでには至りません。また、枝葉の繁つた樹では枝葉が傘代わりになるので、根元にしつかりと灌水しないと水がはじかれ、つねに水不足の状態に置かれることになります。こうした状態で梅雨の晴れ間の強い日差しにさらされれば、水切れによる葉灼けを生じることは目に見えています。ひどい場合、雑木類は葉をフルってしまうこともあります。実もの類は水切れによつて落果してしまうばかりでなく、いったん葉灼けさせれば来年の花芽形成も妨げられることになります。