名樹名匠物語「村田利右衛門」

摘要

まず「盆栽」誌から二つの文を引用してみよう。木戶孝， (たかよし)が命した江柬の名圓「吞樹圓」の第二世て、明治6年に先代が開業したその当時よリ父の業を援けたAは柯どいつマも斯界の古老、てある。国橋畔江に臨み600坪の地を擁し7陳列室、作業室、保護室等十数槺の建物を控え、いつも高級盆栽数百鉢を備えて超然どしマいるはさすがに老舗、てある。雜新玖来斯界は煢多の变遷があって、かの籣ゃ万年青の全盛時代に際してもこの一時的流行を逐(お)わなかったのも.の見識を証するものてあろう。明治初年は盆栽の高踏時代、てあつだ。当時の顕官にし7盆敎を談ぜざるものはないどいう有槺、て、木戶公をはじめ大伊藤公、西圃寺公、大隈侯その他の名士が馬車を駆つ7同圓を訪われた事は世人周知のこどなるも、この逑に深き蘊奥(うんのう=極意)を持だせ給う伏見宫殿下が度々お忍びにて訪わせられしは蚀リ同圜の光栄どしマ誇るに足るどころ、てある。