適期作業と培養管理

摘要

本格的な冬の到来とともに、盆樹もそれぞれ冬支度を整え、休眠に入ります。樹種や盆樹の状態に応じた寒さ対策が必要ですが、その前にまず、冬期消毒を行ないましょう。気温の低いこの時期は薬害による障害が出にくく、いっそうの効果が期待できます。　消毒に先立ち、幹枝に圧力水をかけて汚れや害虫の卵などを吹き飛ばし、さらに古歯ブラシ等で磨き、清掃します。一般の雑木類はもちろん、松柏類でも樹皮のはぜていない若木には必ず行なってください。また、真相や杜松のシャリ、ジンの保存にも効果的です。　消毒は幹枝がよく乾いてから行ないますが、薬剤は通常、石灰硫黄合剤を用います。20～40倍に希釈し、風のない曇った日を選んで散布します。散布後1週間ほどは戸外で管理します。