今年の病害虫を抑える第且歩は越冬病害虫の防除から

摘要

発芽前防除は生育期の病害虫の発生を左右する重要な作業です。 表1に示すように，樹上で越冬する痛害虫はきわめて多いので，発芽前の薬剤散布は病害虫の越冬密度を下げる上できわめて有効です。 s菓病には，休眠期防除が最も重要で，最も効果が高い防除法です。石灰硫黄合剤の20倍液を今月上～中旬の無風の日を選んで，十分な量の薬液で小枝の先までかかるように丁寧に散布しましょう。 散布後かけむらがあれば，もう一回石灰硫黄合剤を散布するか，キノンド一水和剤40の500倍液，パルノックスフロアブル500倍を3月下旬～4月初旬に散布すると効果は一層高まります。せん孔細菌病の発生が多い圃場ではカスミンボルドー500倍液を開花前に散布すると本病にも効果があります。