寒地向けで極多収の水稲新品種候補系統「北海327号」の育成

摘要

寒地（北海道）向けの飼料用 水稲品種「きたあおば」、「たちじょうぶ」は 非常に収量性が高く、移植栽培（多肥）でそ れぞれ主食用品種「ななつぼし」に比較して23%, 12%多収である（2012-2015年の4力年平均)。しかしながら「きたあおば」はいも ち病抵抗性、耐冷性、耐倒伏性が不十分で栽 培には注意が必要であり、「たちじょうぶ」は 出穂期、成熟期ともに「極晩生」のため、栽 培適地が限られる。そのため、いもち病抵抗 性、耐冷性、耐倒伏性が強く、主食用品種並 の出穂期で安定多収を得られる飼料用米品種 を開発した。