自殖性作物の高速、高出力育種法RRGS(Rapid-cycle Recurrent Genomic Selection)の提案

摘要

イネ、コムギの自殖性作物の収量は、1990 年代後半以降、その増加の速度低下が顕著に なっている。その一方、もう一つの三大作物 であるトウモロコシの育種では、その他殖性 を活かした異なるタイプの複数のゲノム断片 を"混ぜ合わせる"育種により、持続的に収 量を増加させている。トウモロコシの育種の 成功をヒントに、自殖性作物の高速、高出力 な育種システム（RRGS(Rapid-cycle Recurrent Genomic Selection))を考案したのでその概略 を発表する。