海産魚類生産システムからの階乗物特撥付け、低減、処理、安定化

摘要

社会的、環境的に養殖業の発展が受け入れられるためには、養殖による環境への影響を最小限にし、生産システムから生み出される廃棄物を処理することが緊急で、実行すべき課題だ。 各国で基準にバラツキがあるものの、国際機関などでは水利用量の低減や環境への影響を抑制することが提言されている。 養殖場から出る廃棄物の特徴①飼育魚からの直接的排泄物　 糞などの固形排泄物は結果的に蓄積物の構成要素となる。 糞の化学成分と物理的性質は飼料組成、魚種、発育段階により異なるが、飼料中の栄養成分の消化吸収率から成分の分析は可能だ。溜まった糞に含まれる有機物質は酸化され、酸素を消費しリンや窒素を放出する。 糞は固形物ばかりでなく、水分や溶解物質も含む。 主な溶解物質は、リンとカルシウムで負から排泄された窒素の3分の1が糞中に、残りが溶解性成分中に含まれる。 リンは、3分の2が糞中に排泄されると考えられる。