農家養鶏の生き残り戦略を考えるわからぬことはニワトリに聞け

摘要

前号に述べたような手取り金額の減少を加味して、実際の手取り金額が決まります。 現在の採卵養鶏業界ではコストの削減に対しては非常に敏感ですが、売り上げ減少の要因解析には大変感度が鈍いのが実情です。 ちなみに強制換羽を実施し、羽当たり二二kの生産を達成しているケースで初生ヒナを一〇円安く購入した場合のタマゴへのコストダウン額は四〇銭ほどにしかなりません。 一方、M～2Lの価格差はときに二〇円を上回ります。同じタマゴ一kgがサイズの差のみで二〇円／kgも売り値が異なるのに、サイズのコントロールを実践しょうとする経営者はきわめて少ないのが実態でしょう。