HACCP導入前に行っておくべきサルモネラ対策その2採卵養鶏場におけるサルモネラ汚染とモニタリング方法（後編）

摘要

農場のサルモネラ属菌の汚染状況を知るひとつの手段は、それぞれの鶏群からのSEの分離培養です。ヒナ導入時の検査方法としては、前述の方法が最も効率的な方法といえますが、育すう場や採卵用ケ—ジに移動した鶏を捕獲してふん便ゃク口ァカスヮブ(総排泄腔の綿棒ぬぐい材料)を採取し、検査することは、大変な作業です。また、SEに感染した鶏でもSEはしばらくするとふん便から検出されなくなります。今井らのSEの感染実験(図1)によると、Wの3乗から6乗個のSEを投与した場合でも、2-3日怪つとふんIKからSEは検出されなくなります。SEの鶏体内の消長を考えるとク口ァカスヮブゃ個々の鶏ふん便からサルモネラ属菌を分離することは、極めて非効率的な方法といえます。