飼養衛生管理基準の見直しと 家畜防疫に関連する予算要求

摘要

平成22年度のロ蹄疫（FMD)の発生や各地 での高病原性鳥インフルエンザ（HPAI)の発 生を踏まえて、「発生の予防」「早期の発見-通報」「迅速、的確な初動対応」に重点を置い た防疫対応を強化するため、23年4月に家畜 伝染病予防法が改正され、それに合わせて飼 養衛生管理基準も大幅に見直された。家畜衛 生関係者は事あるごとに飼養衛生管理基準を 読み返しているが、それでも伝染性疾病が発 生する度に繰り返して叫ばれるのが「飼養衛 生管理基準の徹底」である。これは、言うま でもなく、飼養衛生管理基準が家畜防疫の根 幹であり、家畜防疫の最小単位である農場で 基準遵守が徹底され、寄り集まることで地域-都道府県、引いては国全体の防疫の強化につ ながることが家畜衛生関係者の共通認識と なっていることを表している。