沖合資源研究室

摘要

石垣支所は，地元では裏石垣と呼ばれている桴海大田地区に平成6年6月に開所された。 当時は，現在のような研究施設ではなく，日本栽培漁業協会八重山事業場の敷地内にプレハブ作りの仮庁舎があった。 沖合資源研究室は，平成7年10月に亜熱帯生態系研究室，海洋環境研究室の次にでき上がり，仮庁舎を体験した研究室のひとつである。 石垣支所の研尭テーマは，サンゴ，マングローブ，サンゴ礁の色とりどりの魚たちが主役のように思われがちである。 しかし，礁縁の外側では水深が急激に深くなり，大型の回遊魚や沖合性の生物が多数生息している。 礁内で見られる生物でも実は主要な生活場所が沖合域である場合も多い。実際に水深数千メートルは，島の数キロメートル沖合からはじまっていて島の周りはすべて沖合城ともいえる。