チリS Q Mの3割増産は2006年末前後に

摘要

世界的な2次電池向け需要の好調でここ数年，需給タイトが続いているのに対応してリチウム化学品メーカーが増産に動いている。品不足により昨年後半からメーカーが値上げ攻勢に出たこともあり，需要家の間からは増産への期待が高まった。 これを受けてIndustrial Minerals誌，（7月号）に一部既報のように，最大手のチリ，SMQ社は各種リチウム化合物の出発原料ともなる炭酸リチウムの約30％能力アップを進めているほか，独Chemetall，米FMCの両グループも増産に努めている。 しかし，SMQ社の設備増強は向う1年～1年半に実現が予定されているなど遅々としており，リチウム化合物の高値相場は短期間では解消されそうにない。