米巡航ミサイル原潜による敵地攻撃ミッション

摘要

米海軍の原子力潜水艦は攻撃原潜（SSN)および戦略原潜とも呼ばれる弾道ミサイル原潜（SSBN)で構成されてきたが，東西冷戦終結（1989年）およびソ連崩壊(1991年）という大事件により変貌を遂げることになった。 1993年にアメリカはソ連の軍事力を引き継いだロシアとの間で戦略核削減を定める第2次戦略兵器削減条約START Ⅱ (Strategic Arms Reduction Treaty Ⅱ)を調印し，これに基づきSSBNに搭載する弾道ミサイル(SLBM)に装着される個別誘導複数目標弾頭（MIRV: Multiple Independently targetable Reentry Vehicle)と呼ばれる核弾頭の数が規制を受けることになった。