新聞が“元気”を取り戻すためには何が必要なのか

摘要

本欄で新聞に関する話題を取り上げようとすると、海外から名門紙廃刊のニュースが飛び込んでくる。今 年1月5日付の新年号で世界の新聞用紙需給を分析した際には、米国トリビューン社の経営破綻が日本でも 社会的な関心を集めていた。そして、この2月未には150年の歴史を持つコロラド州デンバーの新聞「ロッ キー・マウンテン・ニュース」が廃刊に追い込まれた。単なる偶然と思いたいが、実は新聞先進圏の欧米で はこの頬いの“事件”は今や日常茶飯事のようになっている。昨今は低迷する世界経済の象徴のようにして 取り上げられる機会が多いが、では新聞がもう一度“元気”を取り戻すためには何が必要なのだろう。