浸透流解析を併用した崩壊盛土の斜面安定解析と復旧工事

摘要

1998年8月末の栃木県北部·福島県南部における記録的な豪雨により，栃木県内の東北本線黒田原·豊原間174k 400m付近の上り線盛土が崩壊した(写真-1)。本稿では，崩壊の要因となる条件を考慮して盛土をモデル化し，有限要素法による降雨浸透流解析と，その結果を併用した盛土の安定解析を行い，盛土の崩壊機構を推定したこと，及び復旧工事について報告する。