熱改質高効率嫌気性消化システム

摘要

本技術は、嫌気性消化工程において、排出される脱水汚泥の減量および消化ガス増量を図る技術で、日本下水道事業団との共同研究により開発したものである。 図-1にフローを示す。消化タンクから排出される消化汚泥を脱水して、所定量の脱水汚泥を可溶化装置に圧送し、消化ガスの一部、または排熱を利用して生成した水蒸気を吹き込み、160～170℃、0.5～0.7MPaの飽和水蒸気圧下で消化汚泥の改質(水熱反応)を行う。熱改質された汚泥は消化タンクに返送され、再消化されて汚泥減量および消化ガス増量効果を生じる。併せて可溶化汚泥の保有熱量で消化タンクの加温を行い、エネルギーの有効利用を行うものである。