ドイツの下水管きょ： 改築戦略の最前線第3回管きょ更生工法の品質管理

摘要

下水管きよの改築•更新に関する品質管理につ いては、広い概念からさまざまな視点があると言 えます。まず、管きよ更生工法や布設替えの工事 は、それに関わっている地方公共団体等の設計者 や設計コンサルタント、発注者側の監督職員、施 工会社、工法メーカー等の各組織が各役割分担の 業務で行うべき品質管理や種々の検査がありま す。そして、竣工後の維持管理の段階に入ると点 検•調査や改築·修繕の計画等を実施するにあたっ て、地方公共団体等が行うストックマネジメント やアセットマネジメント等による品質管理が求められます。また、品質管理手法としては、QC (品 質管理）活動、TQC (全社的品質管理)、TQM (総 合的品質管理）やISO9001(品質マネジメント システム）、QA (品質保証）等の考え方による 方法があります。さらには、PPP/PFI、 DBO 方式による調達方法やISO55001(アセットマネ ジメントシステム）の導入が進み始めたところ です。加えて、JIS等の規格による品質管理には 多々ありますが、管きよ更生工法では、要求性能 およびそれを評価する試験方法について、JIS A 7511「下水道用プラスチック製管きよ更生工法」 が2014年7月に制定されています。