電化工事における可動ブラケット固定金具の開発

摘要

武豊線電化工事では、き電吊架線方式を採用した。き電吊化線方式は、従来のシンプル方式とは異なり、線条が太くて重いため、延線時には専用の金具を高所作業にて取り付けて、大きい張力をかけて延線する必要があった。武豊線電化工事では、電車線設備がない状態にて、線状類を延線することから、従来の方式と比べると作業時に可動ブラケットが回転する可能性が高く、①「高所での安全な作業環境を得ることが難しい」、②「き電吊架線の延線作業に危険を伴う」という課題があった。そこで、安全な作業環境を実現することを目的として、支持柱を用いて可動ブラケットを固定化する「可動ブラケット固定金具」を開発することとした。