拝み絶縁取替えにおける専用工具の開発について

摘要

現在当区管内において、分岐器先端にある床板の絶縁部分の「拝み絶縁」取替えを直轄施工で行っている（図-1）。平成28年度から検査によって「拝み絶縁劣化」の報告を受けるようになり、全作業員が未経験の取替え作業に臨んだところ、経年による絶縁物と床板との融着により予想を大幅に超える時間と労力を要した上に、作業員が手元を負傷しそうになる事象が頻発した。このため拝み絶縁取替えは、実際に作業をするまで融着状態が確認できないことから作業時間の予測が困難であり、施工計画の都度懸念事項となっていた。このような状況下において今回、安全に、早く、かつ誰でも容易に取り替えることが出来る専用工具を開発することに成功したので報告する。