(仮称)大井町駅前ノ パブリックスペース

摘要

公共卜ィレの新しい「かた」をつくり出すことによって,町の駅前公園にふさわしく，清潔で明るく，「だれでも」快適に使うことのできる公共のトイレを計画した.大井町駅の周辺は高層のホテルや駅ビルが建ち並んでいる一方で，低層の住宅や路地裏の飲食店街などち残っている.ふたつのスケールの緩衝のため，高さ方向には都市的なスケールを，平面的には身体的なスケールを与え，公衆卜ィレを個室ごとに独立させて，7つの塔のようなボリュームを公園内に分散配置した.シンプルで，モニュメン卜のような建築とすることで，常に人の目が届き，よりキレイに使ってもらえると考えた.トイレ内は煙突効果による自然換気と，卜ッブライ卜による自然光により，明るく清潔感のある環境とする.風景や空の色をやわらかく映し出す外壁仕上げは，季節や時間によって表情が移り変わり，都市の景観にリズムを与える.