中国の海洋進出と我が国の海洋戦略その3：我が国の海洋戦略遂行のための国家施策

摘要

日米同盟を解消した場合、今懸案の尖闇諸島を中国が占拠したとしても、日本にはこれを取り返す軍事力はない。さらに先島、南西諸島、沖縄等次々と戦略的辺彊論を根拠に圧倒的軍事力をちらつかせ、その正当性を主張してきた場合、我が国は戦わずしてその要求をのまざるを得ない。東シナ海の中間線の問題など話し合いの糸口すら見出せず、中国の言いなりにならざるを得ない。正三角形論・中立論は全くの亡国論につながるものである。