編集後記

摘要

今回，2編の【レーザ超音波】を利用した評価技術の解説記事について担当いたしました。レーザ超音波は，固体内に超音波を非接触励起できる手法として非常に魅力的な部分が多い技術です。数ある非接触励起方法の中でも，個人的には最も汎用性が高いと考えております。今回の企画では，私が特に興味のある【レーザ超音波によるカロ熱材料の非接触湿度モニタリング】【レーザ弾性波源走査法による損傷画像化技術】の研究をされている井原郁夫先生と林高弘先生に執筆をお願いさせていただきました。お忙しい中，ご執筆いただきました御二方には厚く御礼申し上げます。私事で恐縮でございますが，編集委員を拝命して早4年，この企画が最後の仕事になります。この数年で息子が生まれ，公私ともに日々忙しくなつておりますが，思えばあつという間でございました。当初は，自分の知識不足を痛感し，お引き受けしたことに不安を覚えながらも，会誌部会の業務を通じて様々な音響分野の勉強をさせていただいたことは，今後の研究人生の大きな糧となりました。最後になりますが，編集委員の方々並びに事務局の方々には，ご迷惑をおかけしたことも含め，大変お世話になりました。この場を借りて深くお礼申し上げます。