川崎コンビナート地域（臨海部）の安全性向上に向けて

摘要

東日本大震災を経験し，川崎臨海部における安全性を再検討する必要がより明確になった．大量の可燃物，毒物，毒ガスの存在している石油コンビナート地域に，地震による電気の遮断，液状化現象　津波の来襲を想定し，そこに働く人と地域住民の安全を確保するために何を早急にしなければならないかを考える．また, 明らかとなった問題点に対し,今日考えられる対応策として，護岸の強化やタンクの保全等，具体的提案を行うと同時に縦割り行政の弊害を排除し，法的整備を求めるものである．