1896.8.31陸羽地震の秋田県における被害分布に関する文献調査

摘要

地震防災に用いる想定地震に対する被害想定では，評価に用いていrnる地盤増幅率や距離減衰式に大きなばらつきが含まれ，評価精度に問rn題があることが多い。過去に発生した大地震の地震動の人きさ分布をrn調べ，被害想定の検証を行うことができれば望ましい。しかし，気象rn庁から発表ざれた現在の震度階による記録は80年余りしかなく，そrnの中でも詳細な震度分布データは少ない。しかも地震発生の繰り返しrn周期を考えるとできるだけ長期間の強震動データを集めることが重要rnである。このような観点で，本論文は陸羽地震という秋田県で被害記rn録が残された最大の地震を対象として，被害から震度分布を推定したrn結果を示しており，秋田県の地震防災上重要な基礎資料と位置付けらrnれる.今後，寮源特性，波動伝播特性および地盤増幅特性の観点からrnデータを分析すれば，異なる想定地震にも適用でき，より一層役に立rnつデータとなりうると考えられる。