木造住宅の国産?輸入製材の生産から施工地輸送までの二酸化炭素排出量と算定上の問題整理

摘要

This study describes the environmental impacts of lumber for building construction in Japan, focusing on CO_2 emission. First, we collected the inventory data of several patterns of lumber with domestically-made or foreign-made using a case study approach based on some fieldworks. Second, we tried to estimate the volume of each and total CO_2 emissions. Finally, we analyzed the issue of estimating method. According to the results, the patterns show obvious differences especially in transportation phase and kiln-drying phase. In addition, the emission coefficients have big influence on the results.%本研究は，地球環境問題の一つとなっている二酸化炭素排出量（以rn下，CO_2排出量と呼ぶ）に関するもので，国内外の製材品について，rn伐採から施工現場搬入に至る過程における排出源及びエネルギー消費rnに関するデータの収集とCO_2排出量の算定を試みたものである。研rn究対象は，国内で建設され，仕様が異なる4パターンの木造住宅をモrnデルとして，パターンごとのCO_2総排出量を推算すると共に，CO_2rn排出の傾向とその主な要因を明らかにしている。CO_2排出量の算定にrnは広範囲のデータが必要で，著者らの測定データの他各種の文献値rnや諸外国のデータを引用している。著者らも本報告で言及しているよrnうに，CO_2排出量の算定に用いたデータのサンプル数及び信頼性に関rnし，精度の高いデータの収集が今後の課題である。地球環境問題を巡rnる研究として，本研究は重要なテーマでもあり，今後，信頼性の高いrnデータの収集に検討の余地はあるが，本研究がきらに進展することをrn期待したい。