カードゲームを用いた児iによる教室まわりの使い方シミュレーション　小学校の設計におけるユーザー参加に関する研究

摘要

個人住宅やコーポラティプ住宅のような建物と異なり，一定期間内 にユーザー（先生や児童）が入れ替わる小・中学校の計画・設計にお いて，積極的にユーザー参加を試みる事例が散見されるようになった。 その狙いは設計者の経験や知見のみで設計せず，その建物を利用する 人々に空間構造を理解してもらい，あるいは愛着を抱かせ，有効な使 い方を編み出してもらいたいとの現代的な課題が含まれている。 本研究では，実施設計段階において，特に，直接希望や夢を述べに くい，子どもたちの考えを，設計者（計画者）がヒントになる手掛か りを掴む手法に挑戦した。「カードゲーム」を用いて児童の意見を掴 む手法の研究報告である。 今回のワークショップで得られた具体的なことがら「このような児 童の発想から，このような空間を設けた・発想した。」という具体記 述ができればほしかった。%Though children are user for school building, they suggest limited place (toilets, signboard, biotop etc.) when new school building is designed. It is desirable that designers accept children's view. This paper reports the simulation of using classroom with card game by children. The card game is able to draw out the children's actual needs for facilities and goods, and get the concrete usage. Children can express their opinion easily through playing card game, and suggest various usage.