225°フック型せん断補強筋を有する組立鉄筋を用いたRC造基礎梁の研究

摘要

せん断補強筋を梁主筋に緊結する新たな方法として，端部に225°フックを加工する技術を開発し，その構造性能を検証した結果を報告している。対象としているRC部材として，住宅基礎梁を取り上げている。ここでは,工場において，主筋とせん断補強筋を，提案された225°フックにより組立鉄筋として加工するため，せん補強筋を主筋との交差部において面外方向にねじることで，鉄筋相互の摩擦により主筋がフックから抜け出さないように固定できる工夫がなされている。225°フックの構造性能を，180°フックおよび特殊スポット溶接などにより緊結された組立鉄筋により製作された基礎梁部材を製作し，せん断?曲げおよび重ね継手を対象とした部材実験を行い比較検討した結果を示し，提案した225フック工法の有用性を確認している。主筋の高強度化が求められる場合には，溶接を使用しないで組立鉄筋を製作することを可能とする技術として有用であること，せん断補強筋を主筋と緊結する箇所について，信頼できるフックを提案し，そのフックを製作する機械を開発し，実用化の段階にあることを示す等より，実用化を見据えた新しい技術報告であるといえる。主筋を二段配筋する場合には，225°のフックの形状により，二段筋の配置位置に制限が生じる可能性もあるので，工法技術の展開を広げる検討を期待する。%The footing beam of the house is the reinforced concrete construction with deformed steels, and the width of the footing beam becomes narrower than conventional RC beam. Therefore a main reinforcement is arranged by one length and breadth. In late years all strength welding was developed. However, it needs a high technique. Therefore we bent a 180 degrees hook 45 degrees in this study more and developed a machined 225 degrees hook and tested the steel reinforced concrete construction footing beam using this and performed the comparison with a 180 degrees hook and the welding reinforcing rod.