住宅におけるパッシブデザイン効果の定量評価ツール開発について その３ EnergyPlus の初期設定値の計算精度への影響

摘要

EnergyPlus は高機能であり設定すべき項目も多い。アル ゴリズムの選択や初期設定値が計算精度に影響を及ぼす ことが予想され、計算精度に関わると考えられる項目に ついて検討を行った。 シミュレーションの助走計算において、EnergyPlus の設 定では１月上旬の計算結果に影響を与えることが分かっ た。このため「kkj パッシブデザインツール」では、詳細 な検討を行う場合には、助走計算を含め2 年分の計算を行 うとし、計算結果の評価には2 年目の計算結果を利用する こととした。ただし、2 年間の計算を行う場合には多くの 計算時間を要するため、年間暖冷房負荷量や傾向の把握 など、計算精度を要求しない場合には1 年間の計算を選択 できるとしている。