世界が待望する日本の鉄道技術鉄道分野の国際協力を推進する「JARTS」編著書「これからの海外都巿鉄道」が交通図書賞を受賞

摘要

新型コロナの影響が鉄道業界に広がつています。事業者の2020年度決算は軒並み巨額の赤字で、各社は採用抑制などの形で自己防衛に乗り出しています。そうでなくても人口減少局面に入った現在の日本では、高度成長期のような輸送の伸びは到底見込めないというのが定説。しかし目を世界に転じれば、環境特性に優れた大量輸送機関の鉄道が各国で待望され、日本の技術支援への期待も高まっています。今回は「鉄道システムの海外展開」をテーマに、前半は国レベルの指針、後半は日本のメーカーや事業者を海外に紹介したり、外国の要人を招へいする専門機関として重要な役割を果たす「海外鉄道技術協力協会(JARTS)」を紹介します。