阪神高速道路における震災・復旧．減災の取組み: 災害に強いネットワークを目指して

摘要

平成7年1月17日に発生した兵庫県南部地震は，都市部の直下型地震であり，神戸を中心とする阪神地域に様々な被害をもたらした。阪神高速道路は阪神圏の重要なライフラインであるが，この地震では，一部路線は震度7地域に位置していたこともあって，落橋を含む多大な損傷を受けた。地震直後は全路線通行止めとしたが，調査や応急復旧などにより順次交通開放を実施した。しかし，特に被害が大きく早期交通開放が不可能な状態であった3号神戸線，5号湾岸線においては，阪神高速職員をはじめ，関係各位の様々な努力，技術により，復旧活動がなされた。