重力式コンクリートダムとロックフィルダムの2ダムで構成された大保ダムにおける技術開発

摘要

沖縄県は、日本唯一の亜熱帯海洋性気候地域に あり、年間降雨量は2000mmを超える全国でも比 較的降雨量の多い地域に位置する。しかし、小さ な島嶼であり、安定した水源に恵まれていなかっ たため、少雨の影響を直接受けやすく、慢性的な 水不足に昔から悩まされてきた。 そのため、安定的に沖縄本島における水資源 の確保を目的にダムを計画的に建設することとし、 昭和47年本土復帰と同時に、米国から承継され た福地ダムを完成させて以来、7つの多目的ダム を完成させ、現在も、大保ダム、億首ダムの建設 を推進しているところである。