地方部の駅： 旭川駅

摘要

旭川駅周辺整備は「北彩都あさひかわ」と呼ばれる国鉄解体にともなう駅周辺の鉄道跡地開発の大規模な実施例である。市は2つの大きな判断をした。ーつは「都心ルネッサンス」と題し、自家用車利用を前提に郊外に拡がった都市機能をふたたび駅周辺に再構築することを打ちだした。もうーつはその巨大な事業を外部のコーディネーターに任せ事業の一貫性を確保し、「ランドスケープからのまちづくリ」を進めた。新たな都市機能立地の促進には空間が必要となリ、76ha余の国鉄跡地の活用が求められた。このため、線路と駅の高架化、80haあまりの土地区画整理事業、そして隣接する河川空間整備と国の合同庁舎など、官公民の多彩な新しい建築物の整備が調整されつつ一体的に進められた。駅周辺の街路上に点在していたバス発着場は、新しい駅前広場内に収容され、交通結節機能の充実が図られた。2019年現在、駅周辺には大規模SC、総合病院、ホテル、公営住宅、各種公益施設、民間マンションなどが新規立地している。